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【植物に対する参考文献】

〇草炭,風化炭から抽出した腐植酸,フルボ酸のイネに対する生理活性効果

    Plant Physiological Activities by Humic Acid and Fulvic Acid Extracted from Peat and Weathered Coal

    山田 パリーダ阿相 圭介矢沢 勇樹山口 達明、日本土壌肥料学雑誌 73(6), 777-781, 2002

(内容)草炭,風化炭から抽出した腐植酸,フルボ酸は、微量で植物生育(根長、根重、地上部重量、養分含有量を指標とした)を向上させる能力があることが認められた。

また、濃度が高すぎると濃度障害を起こす可能性が確認された。

〇フルボ酸の施用がラッカセイの生育および収量に及ぼす影響

     Effect of fulvic acid application on peanut growth and yield

     野島 博*和田 美由紀佐藤 匡臣.日本作物学会関東支部会報 22(0), 26-27, 2007

(内容) 150ppmのフルボ酸をラッカセイの株元に開花期に4期に分けて施用したところ,開花盛期施用で開花数に開花終期以降の施用で子房柄数および莢数に増加がもたらされた.

〇腐植物質の生理活性に関する最近の知見

      森山博司・小川孝行・清澤正幸肥料科学,第40号,29~61(2018)

(内容)実際の農業で収穫段階 まで腐植物質がどのような働きをしているかが明確ではなかった。新たに水 溶化腐植資材の施用効果を検討する中で,養分全体を吸収し易くする働きが あることが明らかになった。

(内容) 腐植物質(HS)は植物成長促進物質として広く認められてお り、その作用により根長の伸長促進、分岐根の多発や根表面における根毛密 度の増加など根の形態や動態が変化することが確認されている。腐植物質は微 生物に難分解性であるから、作物に有用な選抜微生物を導入するための資材 として使用することが提案されている。これは持続可能な農業のために設計 された新しいバイオ肥料の種類を提示しうるものであり、HSで処理された 植物が接種した資材の影響を受けやすくなるので、同時に腐植物質が根圏区 画内の微生物群集の構造や活性を変化する可能性がある。

〇オーキシン応答性IAA19遺伝子の発現、

 シロイヌナズナのDR5合成要素及び腐植物質の側根形成の誘導

       S. TrevisanD. PizzeghelloB. RupertiO. FranciosoA. SassiK. PalmeS. QuaggiottiS. Nardi.Humic substances induce lateral root formation        and expression of the early auxin‐responsive IAA19 gene and DR5 synthetic element in Arabidopsis Plant Biol.,12,604-614.

(内容) 腐植物質(HS)は植物の生理機能にプラスの影響を与えますが、これらのイベントの根底にある分子メカニズムは部分的にしか理解されていませんでした。そこで遺伝的および分子的アプローチを組み合わせて、側根の発生におけるHSオーキシン活性を解明した結果、 オーキシンの輸送または作用の特定の阻害剤を使用して得られたデータは、HSが主に「オーキシン活性」を介して側根形成を誘導することを示しました。

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